ebayは1999年、日本に進出した後、2002年に日本から撤退しました。
その後、ebayがアジア各国で展開しているECサイトの日本事業を買収したことから、韓国に次ぐアジアでの成功を狙っていると言われています。
その狙いは当たるのでしょうか。
◎ebayが買収したのはジオシス社の「Qoo10」である
ebayが新たに買収した日本事業とは、日本ではあまり馴染みのない「Qoo10」になります。
主に女性をターゲットにした広告・商品が目立ちますが、売りはそこではありません。
Qoo10が持つ大きなメリットの一つに、海外のユーザーへの出品が簡単であることが挙げられます。
メルカリは出品の簡単さが受けてシェアが広がりましたから、海外に向けての出品を検討するユーザーは、将来的に鞍替えを検討することになるかもしれません。
◎ebayのアジアにおける成功例の一つに韓国がある
ebayの韓国企業であるイーベイ・コリアは、ECシェアの60%を確保するまでに成長しています。
代表的なサイトとして以下の3つがあり、日本商品の出品・販売支援も行われています。
・Gmarket
・Auction
・G9
同様のシェアを日本でも得るため、ebayは新たな戦略を立てたということですね。
◎利用者にとっては選択肢が増える反面、手間も増える
依然として日本ではヤフオク・海外ではebayを使うというユーザーは多い傾向に変わりはありませんが、Qoo10などでの販路が確保された場合はその限りではありません。
同じ商品を複数のサイトに出品して、少しでも商品をさばこうとするでしょう。
しかし、そうなってくるとユーザーの選択肢は確かに増えますが、一つひとつの商品ページの設計にかける手間も増えていきます。
このあたりの面倒さを補って余りあるメリットをもたらすことができるかどうかが、ユーザー確保の分かれ目になるのかもしれません。