ヤフオクで出品する際に、送料を無料にするかどうかは迷うところです。
自分が負担する分が増えると、出品者としてはあまりよい気持ちはしないですよね。
しかし、送料無料での出品は、価格にシビアなユーザーの落札率を高めるための有効な戦術と言えるのです。
◎オークションサイトのユーザーは「1円でも安く買う」マインドを持っている
デパートやスーパー・専門店街で商品を買わずにヤフオクをはじめとするオークションサイトを使う人は、基本的に1円でも安く目的のものを購入しようと考えています。
それは、落札された後の送料についても同様です。
手段はさまざまで、郵便局を使うのであれば比較的安い送料の負担で済むこともありますが、宅急便だけしか取り扱いがない場合は金額が気になるユーザーも多いはずです。
このあたりの精神的な壁を取り払うことが、オークションにおいては落札率を高めるのに重要です。
◎ユーザーの気持ちになって考える
落札まであと一歩踏み込むのを迷っているユーザーに限って、商品の金額以外の部分を気にしているものです。
商品に圧倒的な魅力があればそうはならないでしょうが、ライバルが多い商品であれば、落札を勝ち取るための差別化も必要になってきます。
そこで、ユーザーが気にする障壁を取っ払うために、送料無料という選択肢を選ぶ人が出てきます。
この効果はユーザーには絶大で、商品ページへのアクセス数の増加・ウォッチリストへの登録増につながりやすくなる傾向にあります。
◎出品者として考えておきたいのは、送料分の上乗せと「送料無料」の情報のアピール
送料無料にすることで、確かに注目を浴びやすくはなりますが、適切にアピールしなければ目に留まりにくいものです。
そこで、タイトルに【送料無料】の文言を入れておくとよいでしょう。
先に書いておけばユーザーも安心しますし、その他の商品にも注目してくれるかもしれません。
このとき注意しておきたいのは、送料だけを自分が負担する感覚で値付けをしないことです。
あくまでも、送料分を上乗せした金額からスタートさせて、自分の負担は極力減らすことが大切です。
とはいえ、確実に送料分をプラスしていると分かる値付けであっても、目ざといユーザーには見分けられます。
自分が損にならない範囲で、送料を売り手・買い手で折半することを意識した値段をつけましょう。